近年増加傾向にある「認知症」。お年寄りの行方不明者の原因の一つが認知症なんだそうです。物忘れのイメージもある認知症ですが、他にはどんな症状があるのでしょうか?
今回は「ゲンキの時間」で紹介されていた認知症の症状や初期のサインをご紹介します。また認知症が疑わしいときは何科にいけばいいのか。そんなささいな疑問についてまとめました。
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認知症のサインや行動とは?

認知症のサインは普段の何気ない言動から読み取ることが出来ます。いくつかポイントをご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
見極めポイントは知っているのに存在自体を忘れているということです。よく話の内容は覚えているのに名前が出てこない、というのはセーフなんですよ。名前どころか存在さえ忘れている場合は要注意です。
この場合の見極めポイントは【何度も】買ってしまうことです。そう、回数がポイントになります。つい似たようなものを買ってしまうことは誰にでもあることです。ですが全く同じものを3回以上買ってしまうようであれば注意してください。
見極めポイントはタイミングです。いつ気づいたか、が重要になります。よく「この映画見たけど結末が思い出させない!」というのはよくあることです。問題はありません。問題なのは途中まで見ても以前見たことを思い出せない場合です。最後まで気づかない場合は認知症の可能性が高いと言えます。
このようにサインは一見物忘れに近いですが、単なる物忘れとは異なることが分かりますよね。日常で支障をきたすほどではないにせよ、軽度認知障害の可能性があります。

では実際にどのような行動が出たら注意した方がいいのでしょうか?
年を重ねて丸くなったり、くどくなることはよくありますよね。ですがこれも注意が必要です。性格が丸くなることも認知症のサインの一つです。この場合の最大の見極めポイントは【自覚の有る無し】です。自覚があれば問題ないのですが、自覚が無い場合は注意しましょう。
味が変わった、数が減った、時間がかかる。これらもサインの一つです。ポイントは家族の好みを忘れたり毎日同じ献立だったり、味が急に変わったという場合です。
他にも日常会話で詰まるようになる、「あれ?」という言葉が増えてきたら少し注意しましょう。
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認知症の症状について

記憶や行動以外でちょっとびっくりな認知症の症状があります。それは【便秘】なんです。意外にも認知症の代表的な症状なんですよ。日ごろから便秘症の場合は気づきにくいのですが…。
認知症になると自律神経の機能が低下します。これが原因で便秘になるのだとか。知らないとあまり結びつかないサインですが、覚えておくといいですね。
年を取ると物忘れなどが増えますが、中には認知症のサインもあります。「年のせい」と軽くみていると症状が悪化することもあります。認知症の早期発見は家族などの周りの協力が必要不可欠です。
病院は何科に行けばいいの?

もし認知症の疑いがあれば、かかりつけの病院で一度相談してみましょう。認知症を診察出来る医師は、内科だけでなく、神経内科や精神科、脳神経外科といった診療科でも診察は可能です。
かかりつけ医がいない場合は、市役所など役所にも認知症相談窓口や高齢福祉課といったものがあります。直接行けなくても電話での問い合わせでも大丈夫ですよ。
最近は物忘れ外来やメモリークリニックといったものを置いている病院も増えてきました。そういった病院を訪れるのもいいですね。
病院に行かない場合の対処法は?

認知症は周りが気づいて本人に病院へ行くよう伝える必要があります。また伝えたとしても本人が認めない、怒るといったことで病院へ連れて行けないこともあります。そんな時は自尊心を傷つけないようにすることが大切です。
嘘をついて連れて行ったり無理やり連れて行ってもその後の治療は上手く行きません。ストレートに症状を伝えるよりも、少し工夫するだけで受診することもあります。伝え方一つで変わるんですよ。また「家族のために」「家族が心配している」ということを伝えるようにしましょう。

認知症を伝えることは難しいですが、いくらでも工夫は出来ます。かかりつけ医がいるようであれば相談してみるのも一つの手段ですが、それでも難しいという場合は支援センターなどを頼ってみましょう。役所には相談窓口もあります。伝える側も心は痛みます。まずは一人で悩まないようにしましょう。
認知症は病院に行くことで症状を遅らせることも可能です。認知症を放置して症状が悪化すれば介護をする側も負担が大きくなります。少しでも異変を感じたら、かかりつけ医などに相談してみましょう。今は市役所でも相談窓口があるので利用するのもいいですね。